カテゴリー: ニュース

事務所だより🌷

事務所だより担当の的場です。

今年は例年になく、全国的に早々と梅雨に入りましたね。
先月、桃農家の方と話をする機会がありました。
今年は例年より梅雨入りが早まった為「この時期予定していた作業の段取りが狂い大変なんだ」とおっしゃるのかと思っていましたが、農家の方はそれくらいの事には動じもせず、想定内の様でした。
毎年、教科書通りにはいかない自然を相手にした職業。
毎日、毎日。
雨風気温と向き合いながら作物を育てる。
もちろん教科書通りには育たないし、日照時間や降水量の有無、気温が毎年違う事を見極めながら、人が自然に合わせ育てていく。
桃が大好きな私は、目の前にあればいくつでも食べますが(許されるものであればですが)、疑問に思うことを聞き、教えてもらうことにより、農家の方の大変さを再認識し、作物のありがたみを身に染みて感じることが出来ました。
物作りは、作り手の思いが詰まっています。
もちろんお金は大切ですが、普段は忘れがちで「あって当たり前、食べられて当たり前、使えて当たり前」な事は、必ず生産してくださる方たちがいて、その方々の努力により、私たちは生活を円滑に進めていく事が出来るという事を忘れてはいけないなと感じた5月でした。

桃の季節まであと少しの我慢です。
天候に負けず、立派な実が生り、無事に店頭に並びますように...。

無料相談会の趣旨について(再掲)

この度は岡 特許商標事務所HPをご覧頂き、ありがとうございます。
さて、弊所の特徴である無料相談会をご説明させて頂きたいと思います。

この無料相談会は、当職が勤務弁理士時代から沈思黙考していたものであり、独立を決意した動機の1つでもあります。
また、弊所の理念にも通じるものであり、このHPを開設した理由でもあります。
当職の故郷である和歌山県は農林水産物を始めとする多くの産業資源や様々な観光資源があり、それらを活用して新技術や新商品を生み出されている方が多くいる一方、それらをうまく保護し活用できていないがために事業として発展していない事例(個人の趣味レベルの範疇で留まっている方々)を多く見てきました。
また、和歌山県は知的財産の保護・活用に関する意識が残念ながら他の都道府県に比べて低く、特許や商標の出願数も近畿地方の中では毎年最下位争いをしている状況となっています。

当職は弁理士登録以降、このような状況(資源もアイデアもあるのに、あまりにも事業としての成功率、成長率が低いこと)がなぜ続いているのかをずっと考えていました。
事業化の成否は技術や商品の良し悪しだけではなく、様々な要因があると思いますが、そもそも知的財産制度自体を知らない方(特許や商標という言葉は聞いたことがあっても、内容を知らない方)や、あるいは日々の資金繰りや営業活動に奔走するのに手一杯で知的財産と無縁の経営をしてきたという方が案外多く、折角生み出した知的財産をうまく保護・活用できていないのではないかと思い始めました。

なお、中小企業庁が2009年に発行した中小企業白書においても、特許を保有している企業(知的財産の保護に気を遣っている企業と言ってもよいかもしれません)は、そうでない企業に比べて従業員1人当たりの営業利益が高くなることが統計上、裏付けられています。
また、同白書には出願をしない理由も統計が取られていますが、中小企業はコスト負担が大きいことがネックになっています。
もちろん、出願をして権利を取得することが全てではなく、必要に応じて営業秘密(ノウハウ)として管理することも重要なのですが、ノウハウ管理を選択した場合でも第三者が同じノウハウについて権利を取得しまった場合への対応等、適切な手当をした上でノウハウ管理をされているのか、甚だ疑問です。

また、知財についての関心はあるのだが、特許事務所(弁理士)に相談すること自体に敷居の高さを感じている方も多くあるのではないかと思い始めました(すぐにお金の話をするのでは?依頼を前提としないと真剣に話を聞いてくれないのでは?素人がトンチンカンな話をすると怒られるのでは?)

そこで、気軽に、知財について日頃お考えになっていることや疑問を相談して頂き、知財制度を理解してどのような対応をすればよいかを知って頂く機会を設けるべきと思い、郷里の知財の啓蒙を図るべく無料相談会の開催をしている次第です。
また、中小企業白書の事実を知っていただき、和歌山の事業者様もさらに上のステージへと事業を進めて頂きたいという思いもあります。
従いまして、ボランティアとして実施していますので、弊所への仕事の依頼などを誘導するようなことは一切致しません(ご質問があった場合にも費用などの回答は極力しないようにしています。簡単な書類であれば書類作成の仕方も指導しています。)。
また、何度でも無料で相談対応をさせて頂いております(他にご予約の方がいない場合は時間の制限も設けず、対応させて頂いております。ただ、あまりにも長時間になる場合には次回の相談日に再度お越し頂くようにお願いすることがあり得ますが...)。

開所以来現在に至るまで、和歌山県全域や泉南地区にお住まいの方々のご相談に対応させて頂いている実績(のべ約130件)がありますので、是非お気軽に弊所無料相談会をご活用下さい。

GWの営業について

弊所は、開所以来、GW・お盆・年末年始を問わず、特許庁が開庁している日は営業することにしております。
昨年は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う自粛状況を踏まえて臨時休業をさせて頂きましたが、本年につきましては、 従来のとおり、以下のスケジュールにて営業をさせて頂きますのでよろしくお願い申し上げます。

~4月28日(水):通常営業
4月29日(木) :祝日
4月30日(金) :通常営業
5月1日(土)~5月5日(水):休日・祝日
5月6日(木)~ :通常営業

事務所だより🌷

事務所だより担当の的場です。
春の訪れも、もうすぐと言う雰囲気になってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
冬の寒い間は自宅に籠ることが多く、ついお菓子に手が伸びてしまう(女性なら特に・・・)と言った経験があるかと思います。
そんなお菓子についての話題をひとつ。

2年くらい前に遡る話にはなりますが、和歌山市のお隣、海南市では全国でも珍しくてユニークな「海南市お菓子の振興に関する条例」が制定されたそうです。
私は同じ県に住みながら、そのような条例があった事を知らずにいました。
ちなみに、海南市は「お菓子発祥の地」です(以下参照)。

お菓子のはぢまり
むかしむかし、大むかし。タヂマモリという男がいました。
ある日のこと。タヂマモリは天皇によびだされました。
「食べると年をとることなく、いつまでも生きられる実があるという。
その実をさがして持ってきてほしい。」
それは『ときじくのかぐのこのみ』という実で、
海の向こうの遠い国にあるのだと天皇は言いました。
タヂマモリは荒れた海をわたり、けわしい山をいくつもこえて実をさがしました。
春が来て、夏、秋、冬がすぎ、また春が来ても実は見つかりません。
季節がいくつもめぐっていきました。
長い年月をかけ、タヂマモリはやっとのことで、『ときじくのかぐのこのみ』を持って帰りました。
ところが、天皇はタヂマモリが帰る少し前になくなっていたのです。
悲しみのあまり、タヂマモリは天皇の後を追って死んでしまいました。
タヂマモリが持って帰った実は、海南市下津町の橘本に植えられました。
『ときじくのかぐのこのみ』は、あたたかい土地ですくすくと育ちました。 
『ときじくのかぐのこのみ』は、今の言葉で言うと橘。
みかんの元となったくだものです。
むかしの人は橘をお菓子として食べていました。
また、日本ではじめて橘が植えられた橘本神社には、タヂマモリがみかんとお菓子の神様としてまつられています。
(※「たちばなとお菓子のものがたり」より抜粋)
【海南市HPより抜粋】

お菓子の起源となったが日本で初めて植えられたとされているのが海南市で、そのまたお菓子の起源となったものがみかんという事で「お菓子発祥の地」ならぬ「みかんとお菓子発祥の地」となっています。ちなみに、日本で初めて橘が植えられた橘本神社では、毎年全国銘菓奉献祭が開催され、全国の製菓メーカーから、各メーカーのお菓子のお供えが送られます。

海南市お菓子の振興に関する条例」は、お菓子発祥の地であることを活かし、商品開発・食べ方の考案・情報発信など、市・事業者・市民が一体となって地域の振興に努めることを定めている条例だという事が分かりました。

そこで活躍をしている、からだは橘で顔はネコというとても愛らしいネコのキャラクター「海ニャン」がいるのですが、弊所もご縁があり「海ニャン」は存じておりました。
「橘から生まれたネコの妖精。お菓子の神様タヂマモリの飼い猫」の海ニャンは、そのお菓子とみかんの発祥の地のPR活動に一役買っている様ですね。

お菓子のお祭りやイベント等、海南で開催される事になった際は、その魅力のあるイベントに是非足を運び、海ニャンにも会って来ようかなと思います。

 

※毎年、4月第1日曜日に「全国銘菓奉献祭」(菓子祭)が開催されるそうです。

 


                       海南市公式PRキャラクター「海ニャン」

弊所にて特許出願を担当させて頂きました発明のご紹介(商品モニター募集のお知らせ)

今回の新着情報は、弊所で特許出願を担当させて頂きました、中尾順一様のご発明(車椅子用治具)を紹介させて頂きます。

まずは、百聞は一見に如かずですので、中尾様制作の動画(YouTube)をご覧ください。

次に、ご発明の内容を解説させて頂きます。
発明の基本となるものは下図に示す板状部材なのですが、主にアーム状部材と組み合わせて使用する構造となっています。

 

使い方は、まず板状部材を車椅子のアームフレームの下部に固定します。
この際、下図のようにアームレストを固定するためのボルト孔を活用し、アームレスト固定用のボルトを長尺のものに変更して固定します。

 

次に、下図のように、板状部材の側面にアーム状部材を連結して使用します。
具体的には、アーム状部材の上にテーブルを載せて食事や読書などに使用したり、別途作製した台を置き、その上に買い物かごなどを載せて使用します。

 

ここで、通常、テーブルなどの使用時にはアーム状部材に下向きの荷重が掛かることになりますが、今回のご発明(車椅子用治具)は、板状部材がアームフレームの下部(真下)に固定されていますので、アーム状部材に下向きの荷重が掛かった場合でも、板状部材には連結部分を支点とした上向きの力が掛かることになります。
そして、この上向きの力はアームフレームによって受け止められることになります。
つまり、アーム状部材に掛かる下向きの荷重は、使用者が座っている車椅子全体によって受け止められることになります。

従って、今回のご発明を用いれば、アーム状部材のぐらつきはなくなり、テーブルなどを安定して使用することができることになります。この点は、単純にアームレスト上に載せて使用する従来の車椅子用テーブルに比べて、大きな利点になります。

また、従来の車椅子用テーブルは、手前側が使用者の胴周りに沿うようにえぐられていることから窮屈で拘束感がありましたが、今回のご発明を使えばテーブルが使用者から適度に離れた状態に位置するので、使用者が窮屈さを感じることを大幅に軽減することができます。

なお、上図のアーム状部材は折り畳み式のものを使用していますので、未使用時には折り畳んで収納することもできますし、アーム状部材に替えて、傘立てなど様々な部材を安定して連結することもできます。

 

発明者の中尾様は、車椅子生活をされていたお母様の介護をされていた際に今回のアイデアを思いつかれたそうです。
従来の車椅子用テーブルを使われていた際は、窮屈であることに加えて、座高が低い老人にとっては食器が顔の直前に位置することになることから、常に料理の臭いを嗅ぐことなどを嫌がって、お母様が食器を払い除けようとしたり、テーブルごと払い除けようとしたりする仕草をされて、食事の介助が大変だったそうです。
一方、今回の車椅子用治具を使い始めてからは、テーブルとの距離を保つことができることから、そのような仕草をされることはなくなり、食事の介助が随分と楽になったとのことです。

また、従来の車椅子用テーブルを使われていた際は、毎回食べ物をお母様の目線の高さまで上げて食べ物であることを確認させてから食べさせるという動作が必要だったそうですが、今回の車椅子用治具を使い始めてからは、着座者とテーブルがある程度離れた状態に位置することから、お母様も自分の目線上に自然と食べ物を視認することができるので、そのような動作も不要になり、負担が大幅に軽減されたとのことです。
お母様もご自身の目で食べ物を視認することができることから、食欲も増すようになった(食べさせられているのではなく、自分から食べようという意識に変わった)とも仰っていました。

さらに、従来の車椅子用テーブルの使用時は、着座者の足元が介助者にとって邪魔になることから、どうしても着座者の横に位置して介助をしなければならなくなるのですが、今回のご発明を用いた場合には、着座者とテーブルとの距離があることから、着座者と対面して食事介助を行うことができるそうで、着座者と対話しながら、食事の介助ができるようになるとのことです。

ほとんどの車椅子に設置可能とのことで、ご発明者の中尾様はこの発明を出来るだけ多くの方に活用して頂いて、介助の負担を軽減してもらいたいと考えられています。
また、発明をテストしてくださる方(商品モニターとしてご意見などのご協力を頂くことが可能な方)については、5月末日までにお申し込み頂ければ無料で提供します、とのことです。

もし、ご使用の車椅子にとお考えの方がいらっしゃいましたら、是非、尾様(メールアドレス:sakuemon.table@gmail.com、TEL:090-3658-0796)までお問合せ下さい

事務所だより🌷

事務所だより担当の的場です。
新年明けましておめでとうございます。

暑くて大変な思いをした夏も駆け抜ける様に秋が去り、ようやく冬の寒さがやってきましたね。
私は、冬の澄んだ空気や吐く息が白くなるのも何となく好きです。

マスク生活も、私はインフルエンザ対策にと一昨年の年末から行っていたので、早いもので1年となります。
夏は暑さにより、マスクを煩わしく感じていましたが、今は顔面が半分以上覆われるせいか、寒くなく不快さが心地よさへと変わりました。

そんなマスクも出ているのは目元のみで、すれ違う人の表情や、接客をして下さる方の表情をその見えている目元のみで人の心理を判断しないといけないうえ、さらにソーシャルディスタンスを取る様促されたりと、他人との距離がますます出来てしまい、なんとも暮らしにくい世の中になってしまったなぁと思っています。

この1年を過ごし、仕事における形式も各業界では試行錯誤の末、多くの変化がありました。いろんな形を見出し、今まで普通に行われてきた事を改善しつつ、この先コロナが落ち着いてからも無駄な事は省き、新様式を取り入れられていける様な発見もあったりと、きっと悪い事ばかりではなかったのかなとも思います。

早くマスクが取れないと、たまにしか合わない人の顔を忘れてしまいそうで...それが心配なのですが。

今年は、もっと人の温もりを身近で感じられる世の中になればいいなと思います。
もうしばらくの辛抱ですね。
あとは、終息へと向かうのみです。

頑張って乗り越えていきましょう!

新年のご挨拶

謹んで新年のご祝詞を申し上げます。
旧年中は格別のお引立てを賜わり誠にありがとうございました。
お陰様で弊所は開所以来11度目の新年を迎えることができました。
これもクライアント様を始め、皆様のご高配のお蔭と衷心より厚く御礼申し上げます。
本年もご期待に沿えますよう一層精励致しますので、何卒倍旧のご愛顧を賜わりますようお願い申し上げます。

岡特許商標事務所 所長 弁理士 岡 健司

年末年始の営業について(その2)

特許庁の年末年始の開庁日が例年通りとなることが確認できましたので、弊所の年末年始の営業につきましても下記の通りとさせて頂きます。

~12月28日(月):通常営業
12月29日(火)~2021年1月3日(日):休み
1月4日(月)~:通常営業

退所のご挨拶(弁理士 岩佐)

弁理士の岩佐です。

この度、県外への転居に伴い、本日12月15日をもって岡特許商標事務所を退所することになりました。
約3年間と短い間ではございましたが、お世話になりました皆様、どうもありがとうございました。

退所後は、しばらくは子育てと家族のサポートに専念する予定です。
またいつか知財のお仕事に関わらせて頂くことができればと思っております。

私にとって和歌山は第二のふるさとと言ってもいいほど大好きな場所でした。
そんな和歌山でたくさんの自治体様や、企業様、発明者様のご相談に対応させて頂くことができ、大変貴重な経験をさせて頂きました。
微力ではございましたが、皆様にとって少しでもお役に立てていたのであれば嬉しい限りです。

ありがとうございました。

岩佐佑希子

年末年始の営業について

弊所は、GW・お盆・年末年始を問わず、特許庁が開庁している日は営業することにしておりますが、今年の年末年始につきましては、コロナ対応のため、政府が年末年始の分散取得を要請しております。
特許庁については例年通りのスケジュールになろうかと思っておりますが、現在の感染状況を踏まえて政府方針が示される可能性もありますので、その際には弊所の年末年始のスケジュールも特許庁のスケジュールに合わせることになります。
つきましては、特許庁の年末年始のスケジュールが確定次第、弊所の年末年始のスケジュールもご案内させて頂きます。